「方位学」とは、目に見えない九つの「方位の星」があるという考え方から生まれてきたことは、いままでの説明でよくわかったと思います。

では、その九つの星が、どのようにして、方角の良し悪しをきめるのでしょうか。つぎはそれについてお話ししましょう。

この九つの星は、名まえがちがうように、それぞれ異なった性格や力を持っています。そして、その性格や力を地上のあらゆるものにおよぼし、彩盤を与えているのです。しかもその性格やカは、けっして一様のものではなく、その影響を受ける人によってちがってきます。つまり、ある人にとっては良い影響を与える星でも、ある人にとっては悪い影響を与える星になることもあるのです。

人それぞれに、自分にとって良い星、悪い星というものがあるのです。あなたにとって、どの星が良い星で、どの星が悪い屋であるかについては、あとでお話しします。ともかく、人それぞれに、自分にとって良い星、悪い星があるということが、方角の良し悪しをきめるのに重要な役割を果たすのです。

先日のブログで、この九つの星は「方位の星」であり、東、西、南、北、北東、東南、南西、西北という八方向と中央に分布するということをお話ししました。そのとおり、この九つの星は、八方向と中央に分布して、それぞれ、その星のいる方角にその品の影勝力を与えています。

となれば、もしあなたにとって良い星が北の方角にいれば、北の方角はあなたにとって良い方角になるということは、かんたんにおわかりでしょう。つまり、その方角に、あなたにとって良い星がはいっているか悪い星がはいっているかで、その方角の良し悪しが決定されるのです。このことがわかれば、あとは何を知らなくてはならないかはおのずからきまってきます。それは二つあります。一つは、どの星がどの方角にいるか、つまり星の配置を知ること、もう―つは、あなたにとってどの星が良い星で、どの星が悪い星であるかを知ることです。

 

◎出典 「改定方位学入門」高木彬光著 カッパブックス及びブログ作者の収集データーによる◎