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【キーワード 】待つ(チャンスの到来、ネルギーの補給)

需。有孚光亨。貞吉。利渉大川。 (じゅはまことありおおいにとおる。ていきち。たいせんをわたるによろし。)

「需」は待つこと、「光」は大いに、ということ。「水天需の時、誠があれば大いに通じる。貞正にして吉。時期を待って大川を渡っても 良い」。 水天需の時は、待てば必ず来る、これがポイントです。ただし、「慌てる乞食はもらいが少ない」というように、早く手に入れようと焦ったり、急進してはなり ません。静観しつつ、常日頃、あなたの持っている実力や知識の手入れを怠らず、さらに磨きをかける姿勢が大切なのです。それも悠々と飲食を楽しみながら。 すなわち、水天需の時は心と体にたっぷりと栄養を摂らせて、将来、大川を渡るための準備をする時なのです。各爻では、どのようにして待つべきかが場面に応 じて解説されています。

 

〔大意〕「待て、しこうして希望せよ」(デュマ。)

チャンスというものは、いつも目の前にあるといっていいでしょう。「チャンスに出会わない人など一人もいない。ただそれをつかまなかったというだけだ」(デール・カーネギー)

では、チャンスはどうやってつかむか。 ごく ふつうに考えれば積極的な行動こそチャンスをつかむのにもっとも効果的な方法です。しか 一方で「チャンス、チャンス」といたずらに突き進むのもまた危険です。

マーフィー博士は、チャンス獲得がなかなかできない人は「どこかで大自然の法則にさからった生き方をしている 」と指摘しています。そういうときは「潮にさからって泳ぐのをやめ、時の流れとともに生きるようにすれば、潜在意識はチャンスを逃さない」待つことを消極的にとらえてはなりません。心の中では、つねに準備をし、自己の望む場所を探しているのです。これは潜在意識の理論によれば、想像力の活用です。外見ではじっと静止しているごとくに見えながら、実は心の中では生き生きと活動が行なわれている。この状態がチャンスを待つということなのです。

そこではつねに最善を期待し、その最善が訪れることを確信する必要があります。もしマイナスのイメージが襲ってきたら、それを否定しなさい。時刻通り列車がくることを確信している人は、駅で待っことができます。そこには不安や心配やイラ立ちはありません。

逆に疑っている人は待っことに耐えきれません。この卦には「大川を渉るに利ろし」と書かれています。あせらず待てば事は成就するということです。「急(せ)いては事を仕損じる」といい「急がば回れ」あるいは「待てば海路の日和あり」といいます。待つことも積極的な行動なのです。

 

●初9:すべてのものは一緒になって良い方向に作用している。

需于郊。利用恒。无咎。(こうにまつ。つねをもちうるによろし。とがなし。)

 

●二9:あなたを邪魔するのはあなた以外にいない。

需于沙。小有言。終吉。(しゃにまつ。すこしきことあり。ついにきち。)

 

●三9:恐怖とはまちがったことを信じることである。

需于泥。致寇至。(でいにまつ。あだのいたるをいたす。)

 

「寇」は敵、賊のこと。「水際の泥地で泥にまみれて待つ。敵が攻めてくる」。動けばやられる、油断大敵の時です。じたばたせず、息 を殺して待つことです。

◎あなたの考え方、進み方に問題があります。よく反省し、改めましょう。

 

●四6:災いはあなたには来ない。ただ黙していればよい。

需于血。出自穴。(ちにまつ。あなよりいず。)

「血の中で待つ。やがて穴の中から脱出できる」。困難の真っただ中、力強い援助がある時です。脱出の時までじっと待ちましょう。

 

●五9:至高の存在があなたに益をもたらすことを信じよ。

需于酒食。貞吉。(しゅしょくにまつ。ていきち。)

「飲食をしながら待つ。貞正にして吉」。間もなく、待望の渡し舟が到着します。待った甲斐があったというもの。英気を養って、心安ら かに悠々と待つことです。

◎大変良い時です。

 

●上6:川をわたるとき、水はあなたの上にあふれることはない。

入于穴。有不速之客三人来。敬之終吉。(あなにいる。まねかざるのきゃくさんにんきたるあり。これをけいすればついにきち。)

「速」は待つ。したがって「不速」は待たない、すなわち思いがけないの意味。「穴にはまり込んでしまった。思いがけない客が三人やっ て来る。丁重にもてなせば最終的には吉」。窮地に陥る時ですが、思わぬ人から思わぬ援助が得られます。受身に徹すること。

 

「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。

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