十二支と陰陽・五行との関係を示すと次のようになる。
十二支と五行縦図.jpg
四柱椎命では、十二支に配当された五行は、干として支の中に含まれていると考えられている。支の中に蔵される干であるから蔵干と言う。つまり、十二支も干に遠元することができるので、極論をすれば、四柱推命においては、蔵干さえわかれば十二支はなくてもかまわないのである。言い方を換えれば、十二支は蔵干を収めるための入れ物でしかないのである。
しかし、十二支の蔵干の構成は、四季の巡りの中の五行の変遷に対応しなければならないのであるが、長い歴史の中で、自説に都合の好いように手を加えられたり、四季とは無関係な考えが禅入されたりしたため諸説あって、四柱推命を混乱させる一つの原因となっている。右因の十二支と五行の関係も、蔵干との関わりで見直さなければならない要素があるのである。蔵干については後で詳しく説明することにする。
以上が十二支の本来の意味であるが、十二支肖獣説は俗説であっても、それなりの役目はあるようなので、今さら一切使用すべきではない、などと言うつもりはない。ただ、えとによって運勢とか性格を占うのはあまりにも馬鹿げたことであるから、そうしたものには関わらないほうがいいのではないかと思う。
また、最後に、えとを漢字で書くと、干支、ある いは兄弟で、十二支肖獣説にはまったく関わりのない漢字が使われていることを付け加えておく。

「四柱推命学入門」小山内彰 (希林館)より